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シュルト、アリスターも参戦! オランダでK-1&MMA興行開催!!

■10.17『K-1 MMA Fight GALA』オランダ・アムステルダム大会
オランダでのゴールデングローリー主催のK-1&MMA大会が決定

ovt3.jpg【K-1ルール】
セーム・シュルト vs アレクセイ・イグナショフ
アリスター・オーフレイム vs TBA
グーカン・サキ vs ヘスディ・ジョージス
ステファン・レコ vs アンダーソン・“Braddock”・シウバ
エロール・ジマーマン vs ビヨン・ブレギー
ニキー・ホルツケン vs ファルディル・シャバリ

【MMAルール】
ファティス・コカミス vs ハンス・ストリンガー
クリスタ・フレミング vs ティティアナ・ヴァン・ポラネン・ペテル
シアー・バハドゥルザダ vs ロバート・ジョッツ
ヴィンセント・ラトール vs ダニエル・シャリフィ
オクタイ・カラタス vs TBA
ヴァレンタイン・オーフレイム vs TBA
ディオン・スターリング vs TBA

毎年9月のK-1WGPのFINAL16のあとは12月に決勝戦開催しているので、10月にオランダでのビッグイベント開催も可能だ。ちなみに9月のWGPは韓国ソウルで開催が有力だと韓国の格闘技関係者から聞いたが、正式発表はいつになるのだろう。DREAMも9月後半の大会が噂されているが、一応その大会ともバッティングしていないので、両イベントも了承しているのだろう。

大会自体はGG所属選手が主体の大会。アリスターは総合で闘ってほしいが、現在のところK-1ルールにエントリーされている。アンダーソン・“Braddock”・シウバはUFCミドル級王者とは別人でチーム・パンクラチオン所属のキックボクサーらしい。
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6.19『Strikeforce Challengers』を観た

6月19日に開催された『Strikeforce Challengers』のShowtime放送分を観た。
このシリーズはCBS傘下のケーブルテレビShowtimeで『ShoXC』として放送されていた後継番組で、テレビ欄では『ShoMMA』という名称になっている。『Strikeforce Challengers』シリーズは5月15日の大会に続き、2回目の開催となる。全11試合中、5試合がテレビで放送された。テレビ中継の実況はMMAに関してオタク的知識を持つマウロ・ラナーロ。ゲストコメンテーターはスティーブン・クアドロス(PRIDEの北米放送などにも出ていたアメリカ人記者)とパット・ミレティッチ。

■ミドル級5分3R
○ ルーク・ロックホルド[1R チョーク]コーリー・デベラ ×

プロフィールによると、デベラはカウボーイ空手の使い手なのだという。なんだそりゃ。ロックホルドはAKA所属でグラップリングが得意の選手。なぜか観客はロックホルドにブーイング、カウボーイ空手マスターは大人気。だが、試合が始まるとデベラは右フック一発ですぐにダウン。ロックホルドにパウンドからチョークでキュッと絞められてあっさり負けてしまった。カウボーイ空手マスター、何もしないまま敗北。だが、ロックホルドには、勝ってもブーイングが飛び、本人もなぜか謝る始末。試合で負けて会場人気では勝つ(?)カウボーイ空手、恐るべし(笑)。第一試合として、ある意味つかみはOK。

■女子135ポンド契約5分3R
○ サラ・カウフマン[3R終了 判定3-0]シェイナ・ベイズラー ×

試合前の紹介Vで「カードマジックが得意なの。アタシはデスカード、スペードのクイーンよ」と言いつつ、トランプを投げだすシェイナ。06年にはMARSで来日し、ロクサン・モダフェリに勝利している。セコンドはジョシュ・バーネット。シェイナは入場でフライングVを背負って登場。UFCとはまったく違うアプローチが新鮮に感じる。対するサラは9戦全勝8KOというストライカー。こちらは静かに入場。

ジョシュとトレーニングしているシェイナはキャッチレスリングっぽい、いやらしい技術を披露。その技とは、ノースサウスポジシションで自分の脇と相手の顔の間にヒザを入れて絞め上げる変則ノースサウスチョーク。相手はヒザで踏まれたうえに絞められるのだから、痛くて苦しいだろう。結局、この技は相手にひっくり返されてしまったが、シェイナが下になってもミレティッチは「まだ技はほどけてない。極まっているよ」と言っていたので、下からも極められる技のようだ。
arm1.jpgarm2.jpgarm3.jpg

残念ながら2R以降はサラの打撃を浴びてシェイナは判定負けしてしまったが、ビクトル投げからのヒザ十字、下からは腕十字、足関節をトライするなど、とにかく極めに行く姿勢が好印象。過去にはツイスターでたま☆ちゃんからタップを奪っているし、また日本で観たい選手だ。

試合後、ジョシュがテレビのインタビューを受け、シェイナの試合について触れたあと、ヒョードル戦について「チャンスがあったらパイルドライバー出すよ」などとコメント。できるの? 

■160ポンド契約5分3R
○ ジョルジ・グージェウ[3R終了 判定3-0]コナー・ヒューン ×

UFCでは勝ったり負けたりだったが、激しい打撃戦で観客を楽しませていたグージェウがストライクフォースに登場。試合は期待通り1Rから激しい打撃戦。グージェウがヴァンダレイばりに左右のフックを連発で放てば、ヒューンも鋭いカウンターでグージェウのまぶたをカットさせる。バチバチの打撃戦に会場も大盛り上がり。柔術黒帯のグージェウはグラウンドで下になっても冷静に足をすくってスイープし、ラバーガードを取る相手からスルリとパスしてサイドを奪うなど、寝技での実力も披露。僅差の試合だったが、グージェウが判定で勝利。パンチをもらいすぎるグージェウの試合はダメージがたまらないか、観ていて不安になる。

※※※
インターバルに、ジーナ・カラーノ vs クリス・サイボーグの煽り映像が入る。シンプルだがスタイリッシュな作りの映像に期待も自然に高まる。
※※※

■ミドル級5分3R
○ ティム・ケネディ[2R パウンド]ニック・トンプソン ×
ミレティッチが中継の冒頭で一押ししていた試合。ケネディはジェイソン・“メイヘム”・ミラーと1勝1敗という実績を持つ隠れた実力者。この試合が1年半ぶりの復帰戦。対するトンプソンはいつの間にかアゴ髭が伸びまくって以前より『戦極』度が増している。今回はミドル級に階級を上げての参戦。セコンドはジョシュ・バーネット。

打撃の展開からケネディがタックルでバックに回ると、トンプソンはすぐに腕を取って、ストレートアームバーで切り返す。極まりそうだったが、これを脱出すると、あとはケネディのポジションキープ能力の高さをいやというほど披露。1、2Rを通じてサイド→マウント→バック→サイドと体勢を入れ替え、蹂躙有利なポジションに移行しつつトンプソンを蹂躙。ポジションを奪われまくって根負けしたか、2Rにケネディがサイドバックからを数発パウンドを放つと、トンプソンはたまらずタップ。試合後、トンプソンは怒りの形相でレフェリーに何か不満を漏らし、ジョシュがなだめていた。どうやらパッティングがあったようだ。ただ、内容はケネディの圧勝だった。

■ミドル級5分3R
○ ジョーイ・ヴィラセニョール[3R終了 判定2-1]エヴァンゲリスタ・サイボーグ ×

嫁さんのクリスがジーナと闘うことが決まったサイボーグがメインに登場。サイボーグは昨年9月の『戦極~第五陣~』で脱臼して以来の試合。何気にセミとメインに『戦極』ファイターが続けて登場。対するヴィラセニョールも昨年のエリートXCでフィル・バローニに勝利して以来、約1年ぶりの試合。

試合は、サイボーグがローキックを織り交ぜ、相手を迎撃するスタイルなのに対し、ヴィラセニョールは隙を見て飛び込んでの大振りフックやストレートを狙っていく展開。1R半ば、ヴィラセニョールがクリンチからテイクダウンに成功。ここで膠着するとレフェリーは「アクション!」の掛け声が飛ぶあたりは、ちょっとジャパニーズスタイル。ヴィラセニョールはパスするが、サイボーグに立たれてしまう。

2R、両者はスタンドではさらに激しい打撃戦を展開。サイボーグのローキックはかなり入っている。2R残り1分でサイボーグはラッシュを仕掛け、両者は激しくパンチを交錯させる。3R、ヴィラセニョールがクリンチに行くが、サイボーグは逆に相手のトランクスをつかんでテイクダウン。パウンドを落とすサイボーグだが、ヴィラセニョールもすぐに立ち上がる。サイボーグはスタミナ切れかパンチが効いているのか、若干フラフラしている。さらに目尻もカット。ヴィラセニョールはボディブローを混ぜながら徐々にプレッシャーをかけてサイボーグを攻める。結局、試合は判定決着となり、2-1でヴィラセニョールが勝利。試合後、ヴィラセニョールは、「いずれカン・リーと闘いたい」とコメントした。

※※※※

5試合中、3試合が判定だったこともあり、やや重苦しい内容だったが、レベルが低いわけではなく、また観たいと思った。ちなみにテレビで放送されなかったが、デニス・ホールマンやドゥエイン・ラドウィグも試合をしている。ホールマンはチョークで秒殺勝利、ラドウィグは1Rチョークで敗退している。

印象に残ったのはシェイナ。女子の試合を中継に必ず入れるのがストライクフォース/エリートXCらしくていい。サイボーグとヴィラセニョールは両者ともブランクからの復帰戦だったので、動きや試合勘を確かめながら闘っているようにも見えた。次に期待したい。トンプソンはやはりあの巨体を生かせるウェルター級で試合をしたほうがいいのではないか。映像はプロスポーツ番組を作り慣れているShowtimeが手かげているので、安定していたが、勝利者インタビューを担当したスティーブン・クアドロスはちょっと陰気すぎる。笑顔で質問してあげればいいのにと思った。

■シェイナ・ベイズラー、ハイライト動画

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6.20『TUFシーズン9フィナーレ』

少し遅れたが、スパイクTVで放送された6.20『TUFシーズン9フィナーレ』を観た。

■ライト級5分3R
○ ジョー・スティーブンソン[3R終了 判定3-0]ネイト・ディアス ×

ネイトはゴンタ顔になると兄貴同様、いい悪役面になる。対するスティーブンソンの顔はやっぱり北岡選手に似ている(笑)。試合開始早々、ネイトはギロチンを狙うが、スティーブンソンはこれを制して門脇ポジションに移行し、パウンドを放つ。さらにネイトをひっくり返してタイトなギロチンを極める。ネイトは金網を蹴って脱出。スティーブンソンがポジションをキープする中、1Rが終了。

2R、兄貴のニックとそっくりな構えからネイトがパンチを繰り出すが、スティーブンソンは組みついてテイクダウン。ネイトは有利なポジションを作れず、下から三角絞めなどを狙うが、極められず2R終了。ここまでスティーブンソンが圧倒。3Rが始まってスティーブンソンが手を合わせようとするが、ネイトはこれを無視して殴りかかる。兄弟して性格そっくり(笑)。スティーブンソンのタックルに合わせてネイトは払い腰。初めて上のポジションを取ってパウンドを落とし、相手が中腰になったところでギロチンを狙うが極められず。最後はスティーブンソンがタックルを繰り返して試合終了。判定で三者ともに29-28。スティーブンソンがうまく試合をコントロールした。

■ライト級5分3R
○ ロス・ピアソン[3R終了 判定3-0]アンドレ・ウィナー ×

TUFシーズン9英国ファイター同士の対戦。TUFシリーズで放送されていたからか、通常のUFCより試合前の煽り映像が豊富。ダッキングして頭から突っ込んでいくのがピアソン。ウィナーは組みついて金網に相手を押しつける。1Rも2Rも金網際でのクリンチ合戦が大半だが、ブーイングはなく、会場は静か。リアリティショー効果なのか、普段のUFCと違って観客は非常に温かい。2Rはアグレッシブな打撃とタックルのトライ数の多かったピアソン有利。3R、ピアソンがクリンチ状態のアッパー、スタンドでパンチを数初命中させ3-0の判定で勝利。TUFの優勝者にしてはスケールが小さ過ぎるが、観客はピアソンに声援を送っていた。

■ウェルター級5分3R
○ クリス・ライトル[3R終了 判定3-0]ケビン・バーンズ ×

序盤は打撃の展開。ライトルの飛び込んでのフックが効果的。バーンズもカウンターのフックを返していく。けっこう激しい打撃戦で、UFC本戦ならこれぐらいでギャーギャー騒ぎそうだが会場は静か。1R残り1分でバーンズの右アッパーでライトルがフラッシュダウン。バーンズはヒザと左右のフックで攻め込むが1R終了。2R以降はライトルが逆襲。スタンドの攻防で徐々にライトルがプレッシャーをかけていくと、バーンズは背中を見せて逃げる。3R早々、バーンズの蹴り足をつかんでのライトルの右ストレートでバーンズはカット。ライトルはガードの上からでも強いパンチを叩き込んでいく。最後にバーンズも根性を見せ、ラッシュをかけるが、打撃のヒット数ではライトルが上。ライトルが判定3-0で勝利。ベテランらしく1Rに喫したダウンをうまくリカバーした。

■ウェルター級5分3R
○ ジェームス・ウィルクス[1R チョーク]ダマルクス・ジョンソン ×

ようやく今回のテーマである“英国 vs 米国”が実現。観客はUSAコール。序盤の打撃戦はウィルクスが制し、ケージ際に追いつめてジョンソンをテイクダウン。ウィルクスは中腰になっていきなりヒールホールドに移行! さらにウィルクスはヴォルク・ハンもビックリの裏からのヒザ固め(連続写真を参照)を狙う。おかげでジョンソンに上を取られてしまったが、ウィルクスはオモプラッタ→三角絞め→オモプラッタのコンボで相手を圧倒。スタンドに戻るが、ウィルクスはすぐテイクダウンに成功。亀のジョンソンのバックからチョークを狙う。相手のガードが固いとみると、ヒクソンが中井戦で見せた腕一本を足でフックしてのチョークに切り替え一本勝ち。残り時間の少なさまで計算に入れたかのようなウィルクス、かなりデキると見た。ヒゲ面柔術マスターのダスティン・ヘイズレットのようにUFC本戦でもバンバン極めて勝ってほしい。
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■ライト級5分3R
○ ディエゴ・サンチェス[3R終了 判定2-1]クレイ・グイダ×

メインには、“名勝負請負野蛮人”グイダと、TUFシーズン1の優勝者サンチェスが登場。両者ともにアグレッシブファイターなだけに、いい試合にならないハズがない“鉄板カード”。グイダは入場から奇声を発し、異常なテンション。対するサンチェスも気合が入っており、オクタゴンに入るなりグイダを挑発。グイダも「ここはオレの家だ!」とやり返す。風貌からして大ベビーのサンチェスと大ヒールのグイダの構図もいい。サンチェスはベビーフェイスらしく、コール時には芝居がかった祈りのポーズ。試合は視殺戦を経て、のっけからノンストップの大打撃戦。会場は大盛り上がり。

サンチェスはアッパカットの連打に跳びヒザ蹴りと、アドレナリンを爆発させた攻撃でグイダを圧倒。対するグイダはテイクダウンで対抗。上からヒジを落とすが、サンチェスは下からアームロックを狙いつつ、蹴りあげてスタンドに戻す。ここでサンチェスの左ハイがクリーンヒット! タフなグイダはすぐに立ち上がるが、サンチェスはまたも跳びヒザ、そしてアッパーの連打! 両者はめちゃくちゃアグレッシブ。今度はサンチェスがグイダをテイクダウン。ハーフからヒジを落とし、グイダが立ち上がったところで1R終了。非常に内容の濃いラウンド。

2R、グイダはサンチェスのローキックに合わせたタックルでテクダウン。グイダはブルータルなヒジとパウンドを落としていくが、サンチェスも下からアームロック、縦エルボーで反撃。ケージ際に詰められると、サンチェスはラバーガードから金網を利用しての腕十字など、下からも攻め続ける。グイダも上からパウンドを落としていくが、かなり流血している。このラウンドはグイダか。

3R、両者はスタンドで距離を測りつつパンチを繰り出す。隙をついてタックルに行こうとするグイダに対し、サンチェスは切れ味鋭い左ハイキックを放っていくスリリングな展開。このラウンドはグイダがサンチェスにカウンターを何発かヒットさせるが、サンチェスもタックルで飛び込んできたグイダをヒラリとかわし、流れるようにサイドからのチョークへと移行。グイダ、苦しそうだがなんとか脱出。グイダが上のポジションを取るが、サンチェスはグイダの流血を浴びながら下からアームロック、腕十字を仕掛けていく。グイダがパウンドを落としたところで試合終了。接戦だっが、下になっても動き続けたサンチェスが2-1で勝利。

サブミッション、ストライキング、どれをとってもスマートでテクニカルだったサンチェスと、打撃、タックル、パウンド、すべてにおいて荒々しいグイダの対象的なスタイルがスイングした素晴らしい試合だった。

ベストバウトは断トツでメイン。セミのウィルクスも非常に面白い選手で今後が非常に楽しみだ。
 

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ブレット・ロジャースインタビュー@MFIGHT

昨日に続き、韓国のニュースサイト「MFIGHT」からのインタビュー記事を紹介。6.7ストライクフォースでアンドレイ・アルロフスキーをKOしたブレット・ロジャースはキンボを挑発して暴動騒ぎを起こしたり、前々回のストライクフォースのアボンゴ・ハンフリー戦では、相手のドレッドヘアーを何度も掴む反則で減点が与えられるなど、精神的にハングリーな選手。プロ戦績は10戦10勝10KO。これまでにもジェームス・トンプソン、アルロフスキーとビッグネーム食いを果たしているだけに、いまヘビー級でいちばん勢いのある選手と言えるだろう。以下は、英語→韓国語→日本語に訳したもの。
 
※※※※

dddddd.jpg――秒殺KO勝利に終わったアルロフスキーとの試合をもう一度振り返ってください。
ロジャース 試合は計画通りに進めることができた。この試合に向けて我々チームはアルロフスキーを徹底的に研究し、彼は接近戦に弱点があるということを発見した。試合では相手よりも先に攻撃してバランスを崩して、顔面に正確なパンチを叩き込むことができた。オレのパンチをまともに食らったら、1ラウンド目だろうが最後ラウンドだろうが、必ず相手は倒れる。

――あなたはいつでも落ち着いているが、それはトレーニングで培われたものか、持って生まれたものか? 
ロジャース オレはいつでもベストを尽くしてトレーニングすしているし、優れたトレーナーにも恵まれている。自分が何かを誤解しなければそれでいいんだ。試合前はいつも緊張するものだが、オレはプロのファイターだ。緊張した状態から抜け出し、ひたすら試合と勝利にのみ集中すれば、自分の中の野獣が目覚めてくるのさ。

――現在、あなたはヘビー級でどの位置にいると思うか? 
ロジャース トップ5の中には入るんじゃないか?(笑)。さらに上に登るため、相手が誰であれ闘う準備はできている。ヒョードル、レスナー、アリスター、チャンスが与えられれば彼らと闘う。

――あなたはまだ無敗だが、それはプレッシャーになるか? 
ロジャース ある程度の負担を感じているのは事実だ。しかし一度の負けがオレのビジネスをすべて台無しにするとは考えていない。いつかは負けることもある。その瞬間が早く訪れないように努力するだけだ。自分の真の目標は無敗のファイターというより、チャンピオンになることなんだ。

――アリスターと8月にストライクフォースのヘビー級タイトルマッチを行なう可能性があると聞いた。
ロジャース 本来は今回の大会でアリスターと闘う予定だったが、最終的にアルロフスキーが相手となった。6月7日の大会でチャンピオンになれたのに、さらに待たなければならなくなった。ただ、アリスターがオレを待たせたことは、結果的に火に油を注ぐことになった。ヤツはもっと注意しなければならなくなるだろう。アリスターも偉大なファイターの一人だ。だが、オレには自信がある。次の試合でそれを証明する。

――アリスターとの試合はどのような展開になると予想するか? 
ロジャース 1ラウンド、KOで終わるだろう(笑)。だが5分5ラウンドの最後まで闘う準備もできている。どのような結果になるかわからないが、アリスターは完璧なゲームプランを準備してこなければならないだろうな。

――あなたはまだ試合でグラウンドの展開をあまり見せていない。そのせいか、あなたのことを「まだ強さが証明されていないファイター」と評価する専門家も多い。それについてはどう思うか? 
ロジャース とくに気にしていない。オレのトレーニングパートナーの中には、グレコローマンレスリング全米選手権を5度制覇した世界トップクラスのレスラーがいるし、ほかにもチームには有名なレスラーが集まっている。トレーナーのマイク・ライリーはグラップリング界で非常に有名な選手だ。柔道と柔術では他の追従を許さない。また現在はBTTのセルジオ・クニャも一緒にトレーニングしている。オレをグラウンドに持ち込むのは簡単じゃないぞ。だが、グラウンドの展開になってもまったく問題ない。相手はオレのグラウンドで新たな苦しみを味わうことになるだろう。相手が立ち技でくるなら立ち技で対抗するし、グラウンドに持ち込まれてもグラウンドで闘う準備はできているよ。

※※※※

写真提供:エリートXC
 

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6.27『Ultimate Chaos』煽りVTR

主催者のPRチームからのメールがウザいぐらい届くので、その健気な広報活動に敬意を表し、大会前の煽りVTRを紹介しておく。

6月27日(日本時間28日)に開催される『ULTIMATE CHAOS』は、ボブ・サップ vs ボビー・ラシュリーというスーパーハルク vs 元WWEという“ジャパニーズフリークショー”も真っ青なカードをメインに据えたMMAイベント。メインカードの次に話題となっているのが『アフリクション』の副社長トム・アテンシオのMMAファイトだというから、恐ろしい。しかも、無謀か玉砕か、この大会はPPVで放送されるのだ。いったい何人のモノ好きが購入するのか、『プロレス・エキスポ』の観客動員数ぐらい気になる次第である。

PPV向けのカードとしてセミに組まれたのは、ギルバート・アイブル vs ペドロ・ヒーゾ。続いてディン・トーマス vs ハビエル・バスケスという少々旬を過ぎたベテランたちのカードが並ぶ。HPを見る限り、トム・アテンシオの試合もPPV枠内で放送されそうなのにもビビる。激勝してリング上でダナ・ホワイトをディスってほしいものだが、そもそも試合に勝てるのかが疑問である。

他にめぼしい選手としては、『戦極』参戦の噂があったクリス・ホロデッキー、『アフリクション3』で五味隆典戦がオファーされたブレット・クーパーが登場する。格闘技マニア的には、彼らの試合の方が興味深いかもしれないが、PPV向けとしてはパンチに欠けることは否めない。

煽りVTRでは、ボビー・ラシュリーの今年5月のMFCでの試合が比較的きれいな映像で観られるので、まだ観てない方は観てみるのもいいかも。ただ、あの試合内容で「MMA界のライジングスター」と称するのは、無理があるような。すでに大会まであと残すところ数日となっているが、はたして破綻系ズンドコ興行マニアのハートをくすぐるような内容になるのかどうか……。

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『UFC99』雑感

少しし遅れて『UFC99』も観た。『WEC41』、STRIKEFORCEを立て続けに観たあとなので、なかなか興味深かった。WECに比べればやはりUFC中継の映像は安定感があるという感じ。まぁ、それがひとによってはマンネリに感じるかもしれないが。

vsadfsda.jpgUFC初のドイツ大会だったが、やはりアメリカの観客よりもグラウンドの展開への理解が低いような気がした。アメリカでの復帰戦なら宇野選手のカムバックも温かく拍手で迎えられたのかもしれないが、ドイツでは日米対決だからかあまり反応もなし。試合でもかなりブーイングが飛んでいた。アンダーカードでドイツの選手が2選手出ていたのだが、そのときの会場の雰囲気はどうだったのだろうか。

■ライト級5分3R
○ スペンサー・フィッシャー[3R終了 判定3-0]宇野薫 ×
「12年以上のプロMMA経験」「勝利で最も多いのはサブミッション」という以外に、「UNFLAPPABLE」(危機に直面しても動じない)と紹介された宇野薫。スペンサー・フィッシャーとの試合を主導していたのは、間違いなく宇野選手だった。キレのあるタックルを積極的に繰り出したし、スプロールされても状況に合わせて素早く反応していく様はさすがという感じ。相手のフィシャー陣営も1R終わりのインターバルに、「ブーイングは気にするな! パーフェクトな試合ができているぞ」と檄を飛ばしていたので、相手のタックルにどう対処するか、しっかり研究してきていたようだった。

だが、宇野選手はテイクダウンに手間取ってしまい、要所でフィッシャーの打撃をもらってしまう。3Rの残り一分で宇野選手がマウントを取ってパウンドで攻め立てたが、あの時間がもう少し長ければ勝敗はひっくり返ったかもしれない。マストでなければ1Rはドローだし、3Rは宇野選手だと思ったが、結果は3-0。決してダイナミックではなかったが、テクニカルでキワの攻防がギッシリ詰まった攻防だった。ドイツの観客がそれを理解するのに、何年ぐらいかかるのだろうか。

■ヘビー級5分3R
○ ミルコ・クロコップ[1R KO]ムスタファ・アルターク ×
ミルコの相手は格下の選手だったが、身体の張りや反応はよかったので、少なくとも一時の最悪なコンディションとは違って見えた。最後のKOの前にミルコのサミングが入っていたことが、リプレイで明らかになっていたが、あれは入っていなくても勝敗に大きな影響はなかったと思う。ただ、ミルコは1R最初の方から突っ込んでくる相手のおでこをずっとオープンハンドで制していたので、あの場面でなくてもサミングは起こりやすい状態だった。次はDREAMという話もあるが、

■195ポンド契約5分3R
○ リッチ・フランクリン[3R終了 判定3-0]ヴァンダレイ・シウバ ×
ヴァンダレイはまだ32歳だけど、かつてのギラギラとした剥き出しの獰猛さは影を潜め、いまではちょっとアスリートっぽくなった感じ。試合中に足を滑らせる場面が多く、ダメージの蓄積を感じさせるが、それでも多少沈滞気味だった『UFC99』の会場を熱狂させるあたりはさすがのメインイベンター。
いまも昔も変わらないヴァンダレイの遮二無二に剛腕フックを連打するスタイルは、研究されまくっていて、フランクリンには距離を取られてストレート系で先手を打たれていたけど、自分の持ち味を充分に出し切ったと思う。初のドイツ大会を大団円で終わらせたのは、結局ヴァンダレイだったし、勝ったフランクリンよりもずっと輝いて見えた。今後は試合間隔をあけながら、ミドルで意味のある相手とやっていってほしい。

※※※

全体的にUFCはWECに比べてやはり大味に感じた。言いかえればそれはダイナミックで迫力がある、ということなのだが、明らかにテクニカルな宇野 vs フィッシャーの試合は浮いていたし、会場の観客のニーズにはあっていないように見えた。WECにもライト級はあるわけで、現在はこの階級だけ二部リーグ制になっている。そうしている意味もよくわからないし、ヴァーサスTVとスパイクTVで放送局の違うWECとUFCだが、ブランドの格差をどうすべきかの議論は行なわれているとも聞く。どうせなら、UFCはウェルター級以上にして、WECにBJペンを登場させてWECのPPVに踏み切るとか、WECにも“UFC提供試合”として派手な重量級の試合を1つ、2つ組むとか、そんな工夫があってもおもしろいのでは。
 

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