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6.27『Ultimate Chaos』煽りVTR
2009.06.23 Tuesday 00:55 | 海外格闘技
主催者のPRチームからのメールがウザいぐらい届くので、その健気な広報活動に敬意を表し、大会前の煽りVTRを紹介しておく。
6月27日(日本時間28日)に開催される『ULTIMATE CHAOS』は、ボブ・サップ vs ボビー・ラシュリーというスーパーハルク vs 元WWEという“ジャパニーズフリークショー”も真っ青なカードをメインに据えたMMAイベント。メインカードの次に話題となっているのが『アフリクション』の副社長トム・アテンシオのMMAファイトだというから、恐ろしい。しかも、無謀か玉砕か、この大会はPPVで放送されるのだ。いったい何人のモノ好きが購入するのか、『プロレス・エキスポ』の観客動員数ぐらい気になる次第である。
PPV向けのカードとしてセミに組まれたのは、ギルバート・アイブル vs ペドロ・ヒーゾ。続いてディン・トーマス vs ハビエル・バスケスという少々旬を過ぎたベテランたちのカードが並ぶ。HPを見る限り、トム・アテンシオの試合もPPV枠内で放送されそうなのにもビビる。激勝してリング上でダナ・ホワイトをディスってほしいものだが、そもそも試合に勝てるのかが疑問である。
他にめぼしい選手としては、『戦極』参戦の噂があったクリス・ホロデッキー、『アフリクション3』で五味隆典戦がオファーされたブレット・クーパーが登場する。格闘技マニア的には、彼らの試合の方が興味深いかもしれないが、PPV向けとしてはパンチに欠けることは否めない。
煽りVTRでは、ボビー・ラシュリーの今年5月のMFCでの試合が比較的きれいな映像で観られるので、まだ観てない方は観てみるのもいいかも。ただ、あの試合内容で「MMA界のライジングスター」と称するのは、無理があるような。すでに大会まであと残すところ数日となっているが、はたして破綻系ズンドコ興行マニアのハートをくすぐるような内容になるのかどうか……。
動向不明のFMCの旗揚げ戦はいつ?
2009.06.22 Monday 23:06 | 韓国格闘技
8月15日に旗揚げを予定している韓国の新MMAイベントFMC(Fighting Mixed Combative)。旗揚げ戦にはマーク・ハント、エメリヤーエンコ・アレキサンダー、ブラゴイ・イワノフ、チェ・ムベといったファイターを出場させると豪語していたが、イワノフは8月2日の『戦極』への参戦が決定。期待していたマーク・ハントは『DREAM.9』のスーパーハルクトーナメント一回戦でゲガール・ムサシにいいところなく敗退してしまった。
マーク・ハントのギャラは決して安くないので、まさかFMCが本気で呼ぶとは思っていなかったが、韓国の複数の格闘技会関係者からの情報によると、FMC関係者はハントが出場する5.26『DREAM.9』横浜アリーナ大会のために来日して会場入りしていたらしく、ハントの敗戦を見てかなり動揺していたという。ハントの敗戦、イワノフの8.2『戦極』参戦もあり、FMCの旗揚げを9月に大会を延期する可能性も出ている ようだ。
海外の報道では、9月29日にFMCでイワノフ vs アレキの試合を行なうという報道があるが、韓国ではこの件に関する報道は一切なし。7月4日には、アマチュア大会『DREAD』を開催するという情報もあったが、いまだ公式HPなども見つけられず。ただし、韓国の格闘技界のインサイダー情報によると、8.15の日韓対抗戦用に某選手の獲得に動いているという情報もあるので、まるっきり何もしていないというわけではなさそう。
ライバル団体の『武神』のスポークスマン、キム・ボムソク氏も「FMCにもうまくいってほしい。韓国格闘技界を盛り上げてほしいよ」と成功を願っていたが、はたしてどうなるのか……?
『武神』クォン・アソル vs クォン・ミンソク
2009.06.21 Sunday 21:39 | 韓国格闘技
『武神』でもうひとつ話題になっていたカードがこれ。
■武神ルール3分3R
○ クォン・ミンソク[3R終了 判定3-0]クォン・アソル ×
HIROYAとの対戦経験があるクォン・ミンソクは、“オルチャン”(韓国語でイケメン)というニックネームが示すようにかわいらしい顔をしているが、韓国期待の本格派。いまでも鬼のように強い忠武ジム(韓国メジロジム)のチェ・ヨンジェ館長がビシビシ鍛えている。対するクォン・アソルは『戦極』や『HERO’S KOREA』などに参戦経験のあるMMAファイター。テクニカルではないが、圧力をかけて荒々しく前に出ていくストライカーだ。スピリットMCでは70級の主力ファイター。同じく『戦極』に参戦経験のあるイ・グァンヒのライバルだ。
韓国にクォンという姓は一つしかないので、必然的に両者は親戚同士なのだが、試合前から口が悪いことで有名なクォン・アソルは、徹底的にミンソクを挑発。過剰な発言はほとんどしないミンソクはこれに乗らず、マイペースに受け答えするなど、両者は好対照な性格。
また、両者はファイトスタイルもまったく正反対。テクニックに裏打ちされた華麗なキックボクシングを得意とするミンソクに対し、小細工は一切なしのパチバチファイトが信条のアソル。当然、試合ではアソルがペースを乱そうとして乱打戦に持ち込もうとするが、ミンソクは相手が前に出てくると横にいなしたり、ローで出足を止め、隙があればハイキックをブチ込むなど、多彩で高度な技術でアソルを翻弄。
中盤、アソルの金的がミンソクに入ったが、リプレイを見たアソルは「入ってないじゃないか」と激怒。しかし、これはカメラの角度が悪かっただけでリングサイドからは金的に入っているのがハッキリ見えた。荒削りなのはアソルのいいところだが、こうした些細なことで集中力を切らせると試合ではそれがマイナスに働く。試合全体を通してアソルはアグレッシブに闘い、できることはやったが、ミンソクは随所で効果的な打撃を上下に散らして打ち分け、ポイントを確実に奪っていった。
判定3-0という結果を疑問を持った人もいるかもしれないが、キックボクシングの試合としてはミンソクの完勝と言える内容だった。ハン・スーファン vs キム・セギの試合とは違い、アソルのMMA的な試合ペースに持ち込ませなかったミンソクの技術の高さが光った。アソルはこの試合の経験を活かしてMMAでもっと試合をしてほしい。
『武神』キム・セギ vs ハン・スーファン
2009.06.20 Saturday 20:16 | 韓国格闘技
6.7『武神』で、気になった試合をいくつかピックアップ。
■武神ルール3分3R
○ ハン・スーファン[3R終了 判定2-0]キム・セギ ×
『K-1 MAX KOREA』で、ヴァージル・カラコダに勝利したことのあるキム・セギは朴訥とした雰囲気だが、コミカルなしゃべりや入場でもコスプレで登場するなど、茶目っ気のあるファイター。試合は乱打戦でもガッツを失わず、前に出まくるファイター。対するハン・スーファンはご存知、DEEPの前ライト級王者で中尾受太郎、三島☆ド根性ノ助、横田一則をKOしているという韓国の剛腕MMAファイター。
K-1、MMAと別ジャンルを主戦場とする両者だが、じつはクラブファイトの『Gimme5』で両者は対戦経験があり、このときはハン・スーファンがキム・セギから失神KOで勝利している。両者ともに、韓国でも屈指のハードパンチャーだけに、韓国の格闘技ファンからは大きく注目を浴びていた試合だった。
試合が始まると、カウンターパンチャーのハン・スーファンは隙を見てキム・セギに重いパンチを当て、コーナー際では怒涛のラッシュを繰り出すなど、試合の主導権を握る。逆にキム・セギはMMAファイター独特の間合いがやりにくそう。
だが、3Rになると若干疲れが出たスーファンに対し、キム・セギはローキックを主体にペースを取り戻し、果敢に前に出て攻勢に出る。だが勝負は判定決着へ。個人的には本戦ドロー、延長戦でもいいかな、という内容だったが、ジャッジは2-0でハン・スーファンを支持。キム・セギはこの試合の規定体重をクリアできなかったことで、減点が出されており、それが判定に響いたようだ。韓国でイム・チビン、イ・スファンに続く位置につけるキム・セギだが、MMAファイターに2連敗を喫した形となった。
試合後、ハン・スーファンは「魔裟斗でもイム・チビンでもOK」とコメントしたが、スーファンは『戦極』に参戦中。魔裟斗は論外だが、イム・チビンも『武神』のライバルプロモーションであるFEG KOREAの契約選手。現時点でこの試合が実現する可能性は限りなく低い。現実的な話をすると、ハン・スーファンは『戦極』でまだ一試合契約が残っているという。個人的には北岡悟とやる前に、同じストライカーである廣田瑞人とやってほしかった。横田目線で言えば、DEEPで一度負けているので横田 vs ハン・スーファンならやる意義はあるかもしれない。問題は、それは『戦極』でなくてもDEEPで観られそうだという点。
ちなみに、スーファンの所属するTEAM FORCEのトレーナーによると、スーファンは65キロにも落とせるようなので、将来的にはフェザー級に落としてきたらいまよりもっと恐ろしい存在になると思うのだが……。
イム・ジュンス
2009.06.19 Friday 19:47 | 韓国格闘技
『NEOFIGHT12』で最も迫力あるファイトはヘビー級のイム・ジュンス vs キム・ジフンの一戦。両者は一歩も引かない打撃戦を展開し、会場から大歓声を浴びた。
勝ったイム・ジュンスは、韓国プロレスの大スター(?)イ・ワンピョの下でプロレスラーとして活躍していたという韓国では珍しい経歴の持ち主。柔道の経験もあり、打撃も筋がいいため、韓国では早くからヘビー級の有望株として期待されていたが、『HERO’S KOREA』やMARS、DEEPといった国際戦の舞台では実力を発揮できず、最近は5連敗中だった。
ちなみに04年のスピリットMCでは無差別級トーナメント一回戦で、元真武館空手の奥田正勝と闘い、試合中に「足が痛いから」という理由でタイムストップを要求し、レフェリーもこれに応じるという珍事件を起こした張本人でもある(結果もイムの疑惑の判定勝ち)。また、昨年は『DEEP37』でハマーに足関節で逆転負けを喫している。
だが、『NEOFIGHT12』では鋭く重い打撃を繰り出し、コンビネーションにアッパーを組み入れ、KTTのブルファイター、キム・ジフンとの猛烈な打撃戦を制し、最後は豪快なヒザ蹴りで失神KO勝利を奪った。
7月16日には中国のART OF WAR(日本人との対戦が予定されているとか)に出場する予定というイム・ジュンス。今度は「海外では勝てない」というジンクスを打ち破ることができるか?
■イム・ジュンス/LIM JUN SOO
身長:186センチ
体重:115キロ
バックボーン:プロレス
MMA戦績:4勝6敗
主なタイトル:05年WXF世界選手権準優勝
ソ・ドゥウォン
2009.06.18 Thursday 18:58 | 韓国格闘技
『NEOFIGHT12』で印象に残った選手をもう少し紹介。
ウェルター級(73キロ以下)ワンデイトーナメントで優勝したコリアン・トップチーム(以下KTT)のソ・ドゥウォン(28歳)は、ようやく本来の身体のサイズに合った階級に落としてきたからか、いい選手になっていた。
KTTではチームの副将を任されているソ・ドゥウォンは、早い段階からチームに所属している。それだけにファイトスタイルもレスリングをベースとして打撃で前に前に出るKTT的な色合いの強い選手。大流血となる裂傷を負っても、まったく闘志が衰えないばかりか、「絶対やれる! 止めないでくれ!」とドクターに食ってかかるほど、負けん気の強いファイターだ。
初めて仮の試合を観たのは、05年の『スピリットMC 7』かな。当時はまだ85キロぐらいの体格でヘビー級の相手をテイクダウンして圧倒していた。その後、ウェルター級まで落として闘っていたものの結果が出ていなかった。日本ではDEEPで長南亮や池本誠知と闘っているが、ともに1Rで敗退している。今回の適正体重と思われる73キロ級のトーナメントで初のタイトルを手にして、本人も手ごたえを感じたのではないだろうか。
動きにもキレがでて、鋭いローキックやヒザ蹴りがうまくなっているのが印象的だった。胸に豪快なタトゥーを入れてインパクトが増していたし、髪型が秋山成勲に似ていることから“リトル秋山”といった風貌になっていた。KTTのコーチの話では70キロでも闘えるということなので、今後はライト級での活躍が期待できそうだ。
■ソ・ドゥウォン/SEO DOO WON
所属:コリアン・トップチーム
身長:170センチ
体重:73キロ
バックボーン:レスリング
MMA戦績:6勝6敗
主なタイトル:『ネオファイト12』ウェルター級ワンデイトーナメント王者