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韓国系アメリカ人ブッカーの話

韓国の格闘技ニュースサイト『MFIGHT』が在米韓国系エージェントのジョン・ハンという人物にインタビューをしている。このインタビューでは、ストライクフォースのスコット・コーカー氏に韓国人の血が流れているという、あまり知られていない情報もあるので、以下に紹介する。

※※※※引用開始※※※※※

――まずは自己紹介をお願いします。
ハン 名前はジョン・ハン(JOHN HAN)。米国カリフォルニア在住でMMA関連のエージェントをしている。現在は“MMAエージェント”という会社でケン パビア(フィル・バローニ、ブレット・ロジャースらのマネジャー)と協力しながら、韓国やアジア選手の招聘業務、また選手のスポンサー問題やMMA団体との交渉についても担当している。MMA以外の仕事もしているが、現在は格闘技の仕事に多くの時間を割いている。

――エージェントとしては、どんな仕事をしていますか?
ハン 韓国の選手がアメリカに進出する手助けをしている。正確に言うと、アメリカを含め、世界中で活動しているさまざまな団体に、韓国選手を紹介する仕事をしている。現在、韓国にいるエージェントの紹介でコリアン・トップチーム(KTT)のハ・ドンジン監督と知り合い、KTTの所属選手やいくつかのチームの選手のために動いている。

――アメリカの市場において韓国人選手や韓国のMMAに対する認識はどのようなものですか?
ハン 何人かの韓国人がメジャーイベントに進出したことで注目は集まりつつあるが、中小団体が韓国内にないこともあり、それ以外の選手についてはほとんど知られていないのが現状だ。アメリカでもプロモーターと話をすると、「強い選手がいそうだが、試合ができずにいる選手たちが多く、まだ成長を見守る必要がある」といった話がよく出る。

――UFCで、キム・ドンヒョン、秋山成勲、デニス・カーンなどの韓国系ファイターが活躍しているが、アメリカにおける彼らの評価は?
ハン アメリカではキム・ドンヒョンが最も有名だ。“スタンガン”というキャッチフレーズで多くの人々が「彼の技術は非常に素晴らしい」と評価している。ただ、もっと大きな試合を行なうためには、もっとたくさん試合に勝つか、派手なKOを見せなければならないだろう。UFCで最高の地位に立とうとするなら、勝ち星以外にも“ほかの何か”を見せることが必要だ。外国人選手であるなら、なおさらだ。韓国で作られた秋山成勲とデニス・カーンの因縁やストーリーといったものは、アメリカ、とくにUFCでは何の役にも立たない。秋山はUFCでまだ1試合しただけなので、どうとも評価することはできないが、相手のアラン・ベルチャーはUFCのトップランカーではなかったので、今後はもっといい試合を見せなければならないだろう。デニス・カーンは前回の試合で、ある程度自信を取り戻したようなので、これからもチャンスはあるだろう。

――アメリカでMMAはスポーツ産業全体の中では、どの程度の比重で発展しているのでしょうか? 
ハン もちろんメジャースポーツと比較すれば、まだ足りない部分も多くあるが、MMAは本当に恐ろしい速度で成長しており、無限の可能性を秘めている。ここ数年の内に世界で最も有名なスポーツになる可能性もある。とくに若い年齢層からの反応が熱いし、アマチュア大会や柔術、MMA同好会、ジムなど、時間がたてばたつほど、さまざまな部分で発展していくことが予想されるので、未来は非常に明るいと言えるだろう。

――UFC以外のMMAイベントはどんなものがあるでしょうか? 
ハン ストライクフォース、ベラトールFC、『アフリクション』などがいわゆるメジャーイベントと言えるだろう。ただ、『アフリクション』にはいろいろな不安要素がある(インタビュー時は『アフリクション』崩壊前)。また、すべてをお話するわけにはいかないが、ヨーロッパでも速いスピードでMMAが拡大していて、中にはレベルの高い大会もある。近い将来、ヨーロッパにも大規模なMMAイベントが出てくるのではないかと見ている。

――アメリカのMMA主催者の中で、韓国進出を計画している組織はありますか? 
ハン 現在、ベラトールFCのシーズン2で韓国人選手を起用する話を進めている。選手を招聘する以外にも放映権の交渉など、いろいろと進めるべきことが多いので、それぞれよい結果が得られるよう努力している。多くの方々の関心と応援が必要だ。うまくいけば、それぞれ4階級のトーナメントに韓国人選手が出場できると思う。

――ストライクフォースのスコット・コーカー社長が韓国系と聞きましたが、本当ですか? 
ハン 事実だ。私も最初は驚いた。ハインズ・ワード(NFLのスター選手で母親が韓国人)のように、アメリカ格闘技界において、最も有名な韓国系の人物の一人ということになるかもしれない。韓国系アメリカ人という事実が非常に嬉しかった。お母さんが韓国の方だそうで、コーカー氏自身も生まれてしばらくは韓国で過ごしていたという。ただし韓国語をほとんどできない。記者会見で初めて会ったとき、私が韓国人であることを知って私に韓国語で挨拶してきたことがあったよ。
現在、彼のストライクフォースとも選手のブッキングや韓国進出について意見を交換しているところだ。次に会ったら韓国名があるかどうか聞いてみたいな。

――最後に韓国の格闘技ファンに一言お願いします。
ハン このビジネスを成功させることが一番の目標だが、これからもずっと努力することを約束するし、そうすることでいい結果もお知らせできると思う。韓国の格闘技市場はバブルが弾けてしまったという気もするが、まだまだ熱意や関心を持って協力してくれる方も多いので感謝している。わずかなスター選手だけでなく、多くの選手に関心を持ってマスコミやファンの人が応援してほしい。そうすれば多くの選手が大きく成長できるだろう。韓国にはそういう選手がたくさんいる。負担も大きいのも事実だが、最善をつくして韓国の選手にとっていいチャンスが得られるよう、努力を続けるつもりだ。韓国格闘技界がまた活性化されるのならば、ケン・パビアが率いる50名の選手を韓国の大会に出場させることも可能だ。その他、問い合わせや事業提携などの依頼があれば、
korea@mmaagents.comに問い合わせてほしい。

※※※※引用終了※※※※※

スコット・コーカーに韓国人の血が流れているからって、日本人的には「それがどうした?」という話なのだが、韓国ではこれまでに秋山成勲、デニス・カーンという韓国系のスターファイターが韓国で大人気を博していることから、韓国格闘技界においてはけっこう重要なニュースなのだ。ただし、これまでの活動を見る限り、ストライクフォースが韓国人を大量に起用したり、韓国大会を開催するなどといったことは考えにくいが、少なくとも韓国人的には少し親近感の沸くイベントになるだろう。

それよりも韓国では少し前にベラトールFCのビヨン・レブニーCOOがチーム・フォースのハン・スーファン、キム・デウォン、そしてKTTのソ・ドゥウォンらの名前を挙げて、ベラトールFCのシーズン2に参戦する可能性があると言っていたが、これでブッキングを担っていた人物がジョン・ハン氏であることが判明した。最近、日本であまり姿の見られなくなったKTTやチーム・フォース勢が、いよいよアメリカに進出する覚悟を決めたようだ。

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